弁護士の城田です。
昨日は,広島で開催された‘サクラサイト被害全国連絡協議会’の会議に参加してきました。
‘サクラサイト被害’とは,メールの相手から「会って話がしたい」「悩みを聞いて欲しい」「遺産を受け取って欲しい」などと持ちかけられ,サイト内で何度も相手とメール交換させられているうちに,ポイント購入費用などと称して,次から次へと銀行送金したり,電子マネーやクレジットで決済させられてしまうという被害です。最近では,携帯電話の普及に伴い,高齢の方が,数百万,数千万などの被害に遭うケースも目立っています。
被害が目立ち始めた2010年頃は,明らかに詐欺だと思っても,果たして誰を訴えればいいのか,‘サクラ’は証明できるのか,弁護士が介入して被害を回復できるのか,皆が頭を抱えていました。
そこで,全国の消費者被害撲滅に取り組む弁護士達が立ち上がり,結成したのがこの協議会です。私は神奈川弁護団の事務局長を務めさせていただいてます。
全国会議の開催は年2回,毎回,事件解決の報告や手法,クレジットや電子マネーなど決済システムの現状や法的課題など,最先端の議論が飛び交います。
しかし,何より心強いのは,同じ志と同じ悩みを持つ弁護士達と思いを共有できること。日々の業務のモチベーションアップにもつながります。
さて今回,朝イチの新幹線に飛び乗り,広島駅から路面電車に乗って向かった先は平和記念公園のごく近く,袋町小学校併設の広島市まちづくり市民交流プラザ。同じ建物内に平和資料館も開設されていました。
昼食は東京,愛知の弁護団と一緒にお好み焼,夜は広島弁護団が用意してくれた居酒屋で懇親会。最終の新幹線で帰着。
日帰りのハードなスケジュールでしたが,知識とエネルギーが充填された充実の1日でした。